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高森明勅
2017.3.11 21:00

百地章氏の「特例法」批判

憲法学者の百地章氏が特例法批判を展開しておられる。

そのロジックは以下の通り。

「憲法第2条には…単なる『法律』ではなく、
わざわざ『皇室典範』
という名の法律によらなければならないことが
憲法に明記されてい
るわけだから、『特例法』のみによって『退位』
認めることは憲法違反の疑いがあり、許されない。

仮に、『皇室典範』とは別の、独立した『特例法』や『特別措置法』
制定することによって、天皇の退位を認めてしまった場合、
皇室典範第1条の『男系男子』の規定を否定する『特別法』や
特別措置法』の制定も可能になるであろう。

また、典範第12条で否定された『女性宮家』についても、
『特例法』
や『特別措置法』でこれを認めることも
可能になってしまう。

それ故、このような『特例法』や『特別措置法』など
許されるはずがない」
(『日本の息吹』3月号)

あらら。

反対の理由はそちらなのね。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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